グレーが苦手、論理的な理系脳















絢子さんを表す7つの言葉

・風

・ストイック

・論理的思考

・エネルギッシュ

・大雑把

・気まぐれ

・断捨離


   
   








―今回も七つの言葉をいただいています。これまでのエピソードを聞いただけでも、どれも頷いてしまいますね。「ストイック」ってどうですか?

ストイックに見えるのかなと思います。

―色々なことに挑戦されていて、ストイックに見られるのでしょうか?「エネルギッシュ」というのも、絢子さんの行動力から来ていますよね? 

姉からもらった言葉なんですけど、フットワークが軽くて、体力もすごいって言われます。

―体力ですか!

夏にグランドキャニオンへ旅行に行ったのですが、2歳の娘を抱っこで連れて行くとか(笑)。

―そ、それは尊敬です…!(笑)

迷ったら、動いちゃいますね。

―恐怖心や不安があまりないんですね。

確かに。ないかもしれません。

―「大雑把」とか、「気まぐれ」とかも、なんとかなるっていうような緩さを感じさせる言葉ですね。「論理的思考」というのも、これまでのインタビューの受け応えがまさに論理的でとても分かりやすいなと感じていました。

食べるものとかも、自分が食べたいものっていうよりは、「ビタミンと、タンパク質と主食があってバランスよく摂れていればいいかな」というように考えるので、そういうところですかね。

―面白い!絢子さん理系脳ですよね。

姉にも、私の食事には“サラダはマストな人”という印象を持たれていて。自分では全然そんなつもりはなかったですが、どうやら無意識に栄養バランスを重視しているみたいです(笑)。

―絢子さんにとってはそれが普通だから、自分では気付きにくいですよね。私も似ているところがあって、ピザやうどん単品では食べられなくて。買い物に行くときも、「タンパク質を買いに行こう」みたいな感じで言っちゃいます。(なる美)

多分グレーが苦手なんですよね。実家で旅行に行く話をしていた時に、「猫を飼っているから旅行できない」って母が言ったら、「じゃあ旅行よりペットの方が大事なんだね。」って言っちゃって…。「いやいや、そんなはっきりさせなくても…!」みたいな空気になりました(笑)。

―論理的だぁ(笑)情報を伝えるという意味では、気象キャスターのお仕事に凄く役立つスキルのような気がします!

上手く使えていたら良いのですが…。

―話は変わりますが、狐の嫁入りだとか、神社で小雨が降ると神様に迎えられたとか、気象に関する迷信がたくさんありますが、それらについてはどう思われますか?知識もあって論理的思考の絢子さんがどう考えているのか気になります…!

個人で楽しむ分には否定はしないです(笑)。

昔から日本でも日本以外でもそういう天気にまつわる言い伝えみたいなのはありますし、科学的に証明できるものもあります。科学的根拠があれば信じますが、なければ使わないです。でも、そういうものを毎回科学的に考えているわけではなくて、良いと言われていることが起きたら単純に嬉しいです。

―そこは論理じゃないんですね!安心しました(笑)。

人生のステージに合わせて、しなやかに生きる

―そろそろ最後の質問です。絢子さんにとって人生ってなんだと思いますか?

「いつか死が来るのに生まれてきて、人生って何だろう」って私もすごく疑問に思います。教えてほしいくらいです(笑)。

―教えてほしいですよね(笑)。

でも、“自分が納得いくように描いていく”ということかなと思います。

―納得いくように人生を描いていく?

「なんで生きるのってこんなに大変なんだろう」って思ったりもしますし、ゆったりした日々を楽しもうと思えばできるけど、私は止まれないみたいで。だから、描いていきたいなって。

―なるほど。

今ってSNSがすごく普及してるからどうしても人と比べちゃうじゃないですか。でもそこに振り回されちゃいけないなと感じます。「自分が何に幸せを感じるのか」というのを、ずっと見失わないようにしないといけないなと思います。

―本当にそうですね!絢子さんが“幸せ”と感じるのはどんな時ですか?

家族と笑っているとき以外だと、新しいことをしている時が楽しいみたいです。5年後、10年後に自分が何をしているのか簡単に想像できるよりも、先が見通せない方がワクワクするかもしれません。

―先が分かるより、自分で開拓していく方が楽しいと感じられるんですね。

そうです。でも、子どもが大きくなってくると、「先を見通せた方がやっぱりいいな」って思う瞬間もあるので、やっぱり人生のステージで変わっていくものなのかなと思っています。

―確かに。“人生のステージに合わせて、納得のいくように人生を描いていく”って、すごくいいですね!

そうしていきたいな、と思います。

―持ち前の行動力でやりたいことを実現しつつも、ひとつのことに固執することなく、しなやかに、まさに風のように生きる。その風は、決して周りに流されるものではなく、「自分にとっての幸せ」を確かめながら進んでいく、意志ある風なのですね。

自分ができることをやり、あとは運命に身をゆだねて切り替える。そんな絢子さんの思考には、柔らかさと強さが感じられました。現在、働き方に悩んでいる方にとっても、ヒントになるような前向きな考え方ではないでしょうか。
今後の更なるご活躍を応援しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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