毎日がテーマパーク。
自由と自然を愛する妖怪

人生を全力で楽しんでいる岡崎 茉里依(おかざき まりえ)さん。アパレルショップ経営を経て、現在はエコ商品やフェムテックケア商品のマーチャンダイジング(商品化計画)等、″みんなが心地よい幸せな世界″を想いながら、マルチに活躍されています。ご自身の生き方や仕事に対する価値観が変わった出来事を話していただきました。

私、ケラケラ女です。

ー自己紹介をお願いします。

岡崎茉里依(まりえ)、今年*40歳になりました。40歳になったので、おばさんを卒業して妖怪になると決めていまして、妖怪としてこの場におります(笑)。
*取材日時:2022年11月14日

ー妖怪ですか!?(笑)おばさんを卒業…したんですね?!

そうなんです(笑)。おばさんっていう響きがあまり好きではなくて、おばさんを早めに卒業しようと思って、「どうしたらいいかな」って考えた結果、“妖怪になる”ということになりました(笑)。

ー出だしからかなりインパクトのあるお話です!(笑)

ずっとZ世代*になりたかったんだけど、やっぱり年齢的にZ世代に生まれてないから、「妖怪にだったらなれる!」と思って(笑)。今、妖怪という名を背負っております。
*世代分類の一つで、1990年半ばから2010年代生まれのこと。

ーZ世代にはなれないですもんね!えっと、どういった妖怪さんですか?

“ケラケラ女”っていう、“ケラケラ笑って、男の人をたぶらかす”という妖怪です。

ー(心の声:ちゃんと特徴まで説明してくれた…)ケラケラ笑うだけじゃないんですね!えっと…たぶらかしたい方がいらっしゃるんですか?

特にはいないですね(笑)。最近は、ケラケラしたいと思える面白い人があまりいないですね。面白い人がいればいいですけどね。

ーなんだか楽しそうな思考回路です(笑)。人生充実しているかんじですね!

充実してるのかな??でも、あんまり動けないとやっぱり窮屈だなって感じはしますね。常に動いていたいです。旅行もそうですけど、いろんなところへ行きたい欲はあります。

ーそれは人との出会いを求めてですか?

いや、出会いとかよりも“体験”をもっとしたいね。いろんな景色も見たいし。

ーすごくよく旅行している印象です。(なる美)

そう!旅行好きです!

ー世界各国ですか??

今は行けてないですが、前はよく海外にも行ってました。でも、そんなにマニアックなところには行っていなくて、結構メジャーな国が多いです。国内も、自然がある場所を中心に行きますね。

ーパワースポットとかもお好きですよね?

そうですね!神社が好きです!水行とか滝行とか、そういう体験型のところが好きですね。試練がある山とか。

ー滝行するんですか!?

滝行しますよ!多い時は年に4回とかします。

ー4回も!どこでできるんですか?

三重県や岐阜県もあるし、京都や奈良とかもありますね。

ー滝行、「すっきりしていい!」って聞いたことはあります!

そうそう!すっきりする!!クリアになる感覚ですかね。意外と夏はあまりやらなくて、大体冬の11月頃から2月頃までの、寒さを我慢しなきゃいけないような厳しい季節にやっています。

ー冬なんですね…!行く前と後では変わりますか??

変わる!!!!!!すごくクリアになるから、色々なことの点と点がすごい繋がりやすい。「あ、これってこういう風にしとけばいいんだ」みたいなのが思い浮かぶというか。“直感力が冴える”みたいなかんじです。

ーそれを考えようとしてるわけじゃなくても、閃きが降ってくるかんじですか?

降ってくる感じ!!・・・怪しいかな?(笑)

ー大丈夫です。以前のインタビューで、宇宙人の話で盛り上がった回もありました(笑)。

そうなんだ!(笑)実は私も、色んな場面で“宇宙人”と出てくるんだけど、私は宇宙人ではないと思うので、7つの言葉にも宇宙人は載せなかったんだよね。

ー宇宙人ではないけど、妖怪ではあるんですね??(笑)

そうですね、宇宙人ではないです。妖怪です(笑)。

仕事は“ワクワク”を大事に、愛を込めて全力で

ーお仕事はどんなことをされているんですか?

仕事は、今は気が向いたものをいくつかやっています。ヨーロッパのエコ商品を輸入して、どうやって日本人にその商品を売っていくかという企画で、マーチャンダイジングやマーケティングみたいな感じの仕事です。あと、フェムテックケア用品の商品開発。他には、コーヒースタンドもやっています。コーヒーを入れたり、テントサウナを持っているので、テントサウナのイベントをしたり。SNS代行とかもやったりしています。他にも頼まれた仕事をいくつかやっていますね。

ーへー!本当に幅広いですね!肩書きとしては、何を名乗られることが多いですか?

肩書はないです。

ーあ、だから妖怪でしたね!(笑)

妖怪と名乗ります(笑)。

ーこういったお仕事はほとんどご自身で立ち上げてされていることなんですか?

いえ、依頼されているものの方が多いです。

ーお友達の繋がりからお仕事を頼まれてやっていらっしゃるんですね。

何でもやりたいんですよね。

ーこの中でも特に力を入れていることはありますか?

全部全力!でも、嫌な案件とかは「嫌だな、やりたくないな」って思ってやめちゃったりすることもあります。そういう案件は、基本は受けませんけどね。

ーどういう時に「嫌だな」と思うんですか?

“楽しくなかったら”ですね。自分の中に“ワクワク”がなかったらやらないかな。

ー今あげてもらった仕事は、今のところ“ワクワク”があるということなんですね。

そうですね。今のところ。

ー今後は変わるかもしれない?

それはどうだろう。ゴールみたいなものが見えたら次行くかもね。

ーなるほど。ゴールみたいなものが見えた時に、違うこと(転職)をしたり、減らしたり増やしたりをするんでしょうか?

うんうん。でもこんなにいっぱい働いているのは今だけですね。前は私も普通に働いてたから一つだけだったんだけど、今はたまたまそんな感じですね。今、気分がそんな感じだし。

ー“ワクワクすること”が仕事というのは、日々がすごく充実してて楽しそうですね!

うん。飽きないから楽しいですよ!

ー一般的には、給料面で不安があったり、転職でも悩んでいる人がたくさんいるように、なかなか茉里依さんのように、仕事に“楽しい”を求めたり、「飽きちゃう」とか「嫌だな」っていう気持ちに正直に行動できる人って少ないと思います。

そうかもしれないですね。

ー今の幅広い働き方になったきっかけや、心境の変化のタイミングとかってあったんですか?流れに乗っていたら結果的にそうなったんでしょうか。思い当たることはありますか?

うーん…普通に生きてるとさ、結構暇じゃない?

ーただただ生きてると、ということですかね?

そうそう!気持ちが乗らなくて、その暇が「つまんないな」ってなっちゃって何かしたくなるんです。でも、その“したくなる”は、自分のためというよりは、「みんながハッピーになればいいじゃん!」と思ってやっています。だからみんな仕事をくれて、頼まれたらOKしてやってみて。それで、ちょっと忙しくて楽しくなるっていうかんじかな。

ーなかなかそんなに仕事って簡単に降ってこないと思うんですけど、なにかコツってあるんですか?

どうなんでしょうね。あからさまではないけれど、相手の印象に残るようにはしてます。仕事でのスタンスもそうですね。適当じゃダメだし、情熱と愛を持って接するようにしていれば、自ずと返ってくるので、その繰り返しかな。

ー愛を持って仕事をするって素敵ですね!人脈が広そうですよね。

うーん。でも私のことを好きな人もいるし、好きじゃない人もいると思う。フワフワしてますけどね。

ーでもそれだけ頼まれるということはきっとそれだけ魅力があるんですよね。

ありがたいですね。

“普通”だと思っていたことが違った 波乱万丈の30代

ー元々コンサルタント業をやっていたわけではないんですよね。前職は何をされていたんですか?

ずっとアパレル系でした。ある時、「アパレルのお店をやらないか」という話になって、自分のお店を持って経営していたこともありました。

ーそうなんですね。

だけど、結構無理してたから、精神的には嫌でしたね。その時の方がお金はたくさん持っていたし、不自由もなかったけど、今の方が楽しいですね。

ーアパレル業界は長かったんですか?

バイト時代も合わせると、13年くらいはやっていました。

ー長いですね!

でも、ある時、自分たちが作ったものが、“小バズった”時があって。

ー小バズった!!

30歳ぐらいのときかな。当時結婚もしていたんですけど、その時にお金とか、人の人間性とか色々見えてきて、「お金ってこういうものなのかな」とか、「人ってこういうものなのかな」みたいなものを一回見直さなきゃいけない時がきたんですね。30代は結構波乱万丈でした。今の働き方になったきっかけはそこだったかなと思います。

ー波乱万丈だったんですね。

結婚して、起業して、離婚して、会社譲って、また再婚して…とかだったから。結構この10年は頑張ったというか、色々ありましたね。

ー仕事でもプライベートでも結構いろんなことが重なった時期だったんですね。

そろそろそう。重なった!30代の女性の厄年だね。

ー厄年!長いですね・・・。

長いよ~(笑)。

ーそういう波乱万丈を経験されたことで、価値観が徐々に変化していったんですね。

そうかもしれないですね。

ーその中でも一番大きく変わったタイミングはいつでしたか?

今の旦那さんと出会った時かな。いいのか悪いのか分からないけど、旦那さんに出会う前は、自分のことを“普通”だと思って生きてきたんですけど、10個下の旦那さんに「いや、茉里依ちゃんはいつも普通普通って言うけど、あなたの普通は普通じゃないからね。」って言われて。

ーですね…!良かった、普通の旦那さんで!(笑)

そう。「それは、僕にその普通を植え付けてる」と言われた時に、「ああ、私普通じゃなかったんだ」と気付いて。良いと思ってやってたことが、全然良くなかったこともあって、色々考えさせられました。そこからかな。

ー考え方が“普通じゃない”ということですか?

そう。今は割と個人の自由とかを大切にするから、普通じゃないことも認められやすい時代になったけど、私が彼と出会ったのは6年前ぐらいで、34歳まで私は“自分が普通”だと思ってたし、“自分の世界が普通”だったから、そんなことは疑問に思ったこともなかった。それを教えてくれる人もいなかったし。

ー自分のことを初めて客観視できたんですね。

親に「ああしろ。こうしろ。」って言われて生きてきて、それが普通だと思っていたけど、「違ったんだな」と気付いてから、楽しく生きられるようになったっていう感じですね。

ー確かに親元を離れると、世界が違って見えたりしますもんね。

私が子どもの時は、「親に言われたことが絶対」みたいな感じだったから逆らえなかったなぁ。今の若い子達ってそんなことないもんね。Z世代の子達はそういうのをそもそも分かって生まれてきてるから憧れちゃうんだよね。

ー私25歳なので、ギリギリZ世代ですね!(Ayami)

お!ギリギリ入ってるんですね!Z世代の子達、面白いですよね。憧れのZ世代。

ー憧れのZ世代なんですね!(笑)

今一番になりたいものはZ世代ですね。いいなあ…(笑)。

ーなりたいのはZ世代って、面白いですね(笑)。SNS代行もされているっていう話もありましたが、お仕事でZ世代と交流はありますか?

仕事ではないんだけど、お友達や義理の妹がZ世代ですね。その子たちや、なる美さんのやってたボランティア団体の若い子達を見ていると、心が綺麗だし「みんななんていい子たちなんだろう」って思います。それで調べたら、時代の背景的には震災とかが影響していて、ボランティア精神が高かったりするみたいです。Z世代で生まれたかった。…っていう妖怪でございます(笑)。

ー(妖怪出た…笑)

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